ニキビ

たかがニキビ、されどニキビです。
きちんと手入れして悪化しないようにしましょう。

若者(10歳代)のニキビとは

①症状
10歳代の若者のニキビは、皮脂分泌の多い顔面、前胸部、背面の毛孔に一致した多発性の炎症性の丘疹です。
小学校の高学年から認められ、額に最初に発生します。
適切な治療をしないと皮膚に傷跡を残すことがあります。
 

②原因
思春期になると男性ホルモンの分泌が増加し、毛孔内に開口している皮脂腺の分泌が多くなり、毛孔に皮脂が貯留します。
また体質や洗顔不足で角質が毛孔をふさぎ、毛孔に貯留した皮脂が排泄されずに、皮膚は白色の隆起となります(白にきび)。さらに毛孔の出口に常在するニキビ菌が炎症を起こし、赤い炎症性の丘疹(赤ニキビ)となります。
炎症が毛孔全体に及び黄色い膿を伴った膿胞となることもあります。

③治療
■日常生活
日常生活の改善が第一となります。
規則正しい生活をして、十分な睡眠時間をとりましょう。
ストレスのない生活を心がけてください。
規則正しく食事を取り、野菜をとり便通を整えましょう。
甘いものやスナック菓子などは控えましょう。
洗顔は1日2回、強くこすらず石鹸を泡立てて、ぬるま湯で行いましょう。
洗顔後は化粧水で保湿を忘れずに行ってください。
化粧は油性成分の少ないものを使用してください。
ニキビを気にして触るのはいけません。
ニキビを前髪で覆うのも症状を悪化させます。

■薬物療法
抗生物質の軟膏外用や内服をおこなます。
硫黄剤の外用を行うときがあります。
ビタミンB,やビタミンCの内服をおこないます。

中年のニキビとは

中年の女性では顔の痒みや灼熱感を訴えることがあります。
鼻を中心に額や眉の間に毛包に一致した紅斑を認めます。
紅斑及び周囲の皮膚の表面を削って顕微鏡で調べると毛包虫(ニキビダニ)を認めます。
副腎皮質ホルモン軟膏を使用してるとなりやすいと言われています。
治療法はイオウ剤の塗布や副腎皮質ホルモン軟膏の使用を中止することです。