脂漏性皮膚炎

フケ症で困っていませんか?
脂漏性皮膚炎の始まりかもしれません。

脂漏性皮膚炎の症状

頭皮や髪の生え際に、フケを伴った紅い皮膚炎としてあらわれ、痒みを伴い、改善と増悪を繰り返します。
頭皮や髪の生え際以外で脂漏性皮膚炎の出来やすい場所は、耳の中、耳の後ろ、まゆ毛、鼻のわき、前胸部などの皮脂分泌の多い所。
さらに脇の下や、股間部などの皮膚のこすれやすいところです。

耳ではフケと言うより細かい粉がふいている状態です。
鼻のわきでは油が湧き出て、テカテカしている状態です。
股間部では白い粉が厚く付着し簡単に剥がれおち、その下には赤い皮膚炎があり、痒みを伴います。

ときどきインキンたむしと誤診されます。
真菌顕微鏡検査で診断してもらうことが必要です。
脂漏性皮膚炎は体の左右対称性にできることが多いようです。

脂漏とは?

皮膚では毛穴の深部に皮脂腺という油を分泌する腺組織が開口していて、皮脂線の活動が活発になり皮脂の分泌が多くなった状態を脂漏といいます。
皮膚に分泌された皮脂が紫外線やカビなどによって脂肪酸に分解され、この脂肪酸が皮膚を刺激して炎症を引き起こすのが脂漏性皮膚炎です

脂漏性皮膚炎の原因

残念ながら、脂漏性皮膚炎の原因については分かっていないこともたくさんありますが、以下の要因が考えられています。
また診断基準もはっきりしていません。
 イ) 皮脂分泌の増加
 ロ) ビタミンB2,B6の不足
 ハ) 癜風菌の増加

脂漏性皮膚炎の発症・悪化因子

以下の要因が挙げられます。
 イ) カビの発生
 ロ) ストレス
 ハ) 生活サイクルの乱れ。寝不足など
 ニ) 皮脂貯留。入浴不足、洗顔不足など。
 ホ) ホルモンバランスの乱れ。
 ヘ) 食事のかたより。ビタミンB不足
 ト) アルコール摂取

脂漏性皮膚炎の治療

主に塗り薬を使用しますが、症状、状態によっては飲み薬を併用します。
顔面の場合はマイルドランクのステロイド剤と抗真菌剤を併用します。
主にローションタイプのものを用います。

改善したら抗真菌剤のみの使用とします。
頭部、耳、腋の下、胸部、股間部はストロングランクのステロイド剤と抗真菌剤を併用します。
改善したら抗真菌剤の使用のみの使用とします。
軟膏とローションを適宜使い分けます。
かゆみが強い場合は抗アレルギー剤を内服します。
ビタミンの欠乏が影響している場合は、ビタミンB2,ビタミンB6製剤を内服します。

脂漏性皮膚炎と間違われやすい疾患

脂漏性皮膚炎は、かぶれ(接触性皮膚炎)、尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎、白癬などと間違われることがあります。
自己診断せず、医師の正しい診断を受けてください。

悪化、再発させないための日常生活の注意点

イ) 皮膚を清潔に
できれば毎日入浴し病変部(頭皮)を洗浄,洗髪し、皮脂、フケを取り除きます。

ただし強くこすらないようにします。
入浴後は病変部に外用剤を使用します。
ふだん、病変部を掻かないようにします。

ロ) 食生活に注意
a)多くのビタミンは欠乏すると皮膚症状があらわれますので、とくにビタミンB2を多く含む食品を積極的に摂るようにします。
レバー、しじみ、牛乳、卵、ほうれん草、トマト、キャベツ、シイタケなどを積極的にとりましょう。
b)皮脂分泌を高めたり、皮膚に悪影響を与える食品は摂りすぎないようにしましょう。
脂肪分、糖分、ナッツ、コーヒー、アルコール、香辛料などは控えめに。
c)便秘にならないよう、規則正しい食事をし、食物繊維の多いものをとりましょう。
玄米、麦、まめ、野菜、いも、海草、きのこ、こんにゃく、果物などを積極的に摂りましょう。

ハ) ストレスを避ける。
ストレス、過労、睡眠不足は増悪因子です。

規則正しい生活をこころがけ十分に睡眠をとりましょう

まとめ

脂漏性皮膚炎は治療によく反応して治りやすいです。
ただし 再発しやすいので、日常生活の管理をしっかりやりましょう。